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第3ビール増税? 庶民と年金者に厳しく、経済再生に逆行では?

10月から第3のビールの税金がアップとの報道。日本の総司令部の官邸を支える財務省の計画とあれば、誰も文句が言えない!?

しかし、いつも不思議に思うのは、最近の日本の税制は、庶民や弱いものに厳しく、お金持ちに優遇のように見えること!

庶民の消費拡大は、経済再生の最重要ポイントのはず。しかし、ささやかな庶民や年金者の楽しみの最安ビールという選択肢に制限をかけ、これで、消費拡大とコロナ下での経済再生に矛盾はないのでしょうか?

国家の税制をどうするか、直接税の代表の所得税は、戦後、一貫してお金持ち優遇の「最高税率の引き下げ」を行って来て、今、一兆円以上の所得者も2000万円の所得者も同じ税率でしょうか? そうだとすると、高額所得者ほど、お金が余り、退蔵され、国民の間での所得格差や資産格差、相続格差は拡大するばかり!

年収300万円でも、1千万円でも、1兆円でも、ビール消費は、一人当たり年間、何本くらいの差があるでしょうか? 生活に必要な買い物などの消費は、1兆円の高所得者でも、300万円の低所得者でもあまり変わらず、結果的に、低所得者ほど、総収入に占める税金の割合は高く、逆累進性と言われますが、高所得者に沢山お金が余っても、消費喚起にはあまり役立ちません。しかし、庶民は人数が多い分、税金が少なければ、国全体の生活消費は拡大し、経済効果は大きく、コロナで傷んだ日本の商店や町や地域の再生には大きな力となるはず。それなのにそれなのに!

これでは庶民のコロナでたまった日常の憂さは解消されるどころか、ますます、高まるばかり! これは、政治家が高給と特権生活に安住し、庶民生活や庶民の精神衛生は「自分に無関係」、無頓着でいいということでしょうか? 「政治家に優しすぎる」国民性からでしょうか?

しかし、最近、若者の間で、「説明責任なし」、「臭いものにふた」、しかし「丁寧に説明します、説明しました」で国民を煙に巻く政権リーダーと与党への支持率が向上とあり、少々、驚きです。

若者は、身近な税制、消費税などに、そして、将来の生活を左右する税金の使途に、もっと敏感になるべきように思います。

今般の第3ビールの増税は、今に始まったことではありませんが、ここには、財務省の怠慢、小手先のビール税制で、企業のアイデアの上前を撥ね、庶民の楽しみを奪うような印象です。取りやすいところから税金を取る!「年金原資が不足すれば、支給開始年齢を引き下げる」のと同じでしょうか? 

財務省には国家100年の計で、今後の日本の税制や縦割り行政、予算の在り方などの抜本的な見直しをお願いしたいと思います。

お金持ちほど使わないお金がどんどんたまる日本の税制! これで、若者の望む貧富格差の是正に真剣といえるでしょうか? 若者や庶民が税制で少しでも豊かになるよう、また、企業の工夫と努力を帳消しにするような税金の安易な変更に走らず、もっと、新商品開発を促するような、幅広い基礎的税制を考えて欲しいと思います。

ビールに限らず、多様な消費の拡大とアイデアが出てくれば、それは日本経済の活性化に、そして、豊かな日本の将来、安定した国民感情に大いに貢献すると思います。